佐々木朗希がベルーナドームに初登場。注目を集めて、連休の真ん中のスタジアムは満員。
しかし、今日の主役は、その佐々木を迎え撃つ、2年目の隅田だった。
スタンド全体の注目が、佐々木に集まる中、その前座とばかりに出てきた初回。
150キロに迫るストレートと、チェンジアップをしっかりコンビネーションし、
荻野、中村、石川を、3者三振に切ってとる。
ストレートでおし、チェンジアップ、スプリット、そして大きな大きなカーブ。
この初回、隅田は、まさに自分の持ち味を活かして、ロッテの1−3番を、文字通り「圧倒」する。
それは、これから出てくる佐々木に対して、
「俺も見ろ」
とばかりの圧巻の投球を披露する。
#隅田知一郎 投手が初回から3者連続三振!
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) September 17, 2023
完璧なピッチングで、今日の試合をスタートします!#埼玉西武ライオンズ #seibulions pic.twitter.com/P8c3NEdZkx
この隅田の作った空気感が、佐々木朗希のリズムを狂わせる。
初めてのマウンド、異様な暑さのベルーナドーム。
そして、隅田の作った空気感。
球場に、「番狂せ」の期待感が漂う。
簡単にツーアウトを取るも、好調の佐藤龍を歩かせてしまい、
そして、4番に座った40歳、栗山に3ボール1ストライクから、直球を弾き返される。
あわやホームランという打球は、ライトが上手に処理をし、ランナーは返さない。
しかし。
これで、ベルーナドームの空気は決定する。
佐々木への期待感から、佐々木から点を取る期待感へ、明確に空気が変わる。
明らかに心情穏やかでない様子が顔にでる。
ボールは明らかに抜けている。
愛斗に当ててしまい、
ベッケンには、追い込んでから、ストレート、スライダー、フォークを全て当てられ、
我慢しきれず、11球目を、彼の大きなお腹に掠らせてしまう。
押し出し。
スタンドは沸騰する。
次の外崎は、ここ2試合で三振が8つ。
しかし、真ん中に3つもボールが集まれば、さすがに弾き返す。
3球目の真ん中のストレート、157キロをライトに持って行かれて3点目が入る。
#外崎修汰 選手の2点適時二塁打で追加点!
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) September 17, 2023
全員で繋いだ満塁のチャンス、副キャプテンが決めます!#埼玉西武ライオンズ #seibulions pic.twitter.com/fmhGwgHEmI
さらに、試合の流れを決定づけたのが、隅田の2回の表。
3点をリードしたその次の回を、
彼は再度、三者凡退で切って取る。
反撃を目論むロッテ打線に対して「これは難しい」という印象を決定づける。
試合は、最後の最後にもつれたものの、隅田の好投を活かして、ライオンズが勝利に結びつける。
隅田は9勝目。佐々木と投げ合って、負けなかった、いや、
彼のピッチングでしっかりと勝ちを手繰り寄せた今日の試合は、
さらに彼の自信を加速させるはず。
リーチのかかった次の1戦で、1発で10勝に乗せてくれるはず!!
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