ソフトバンクに、終盤、なし崩し的に打たれ、大敗を喫した日、彼は最後までベンチにいた。
一人でベンチの左端に座り、グラウンドのどこかを見つめ続けていた。
引きでとるとこんな感じで平石ヘッドとずっと2人でお話してた…。
— 𝐏𝐨𝐦- ̗̀🦋 ̖́- (@pm_pom_poom) September 13, 2023
もっともっと強くなれ古賀悠斗✊🏻🔥 ̖́- pic.twitter.com/J9CWZoD6rG
負けたことが問題ではない。
負けに向かう、7、8、9回の、ずるずると沼に落ちていくところが悔しかった。
キャッチャーである自分にできたこと、わかっていたこと、わかっていないことが去来する。
その彼を最後に認め、肩を叩いのはヘッドコーチだった。
彼の言葉に、背番号22は涙する。悔し涙じゃない。悔しいんじゃない。
ただ、情けないんだ。それだけだ。
プロの世界は、ある意味残酷だし、ある意味、すぐにチャンスがやってくる。
続けてスタメンに名を連ねた彼は、
昨日の涙を、プレーで返上して見せる。
1回には、2死1塁で4番近藤というところで、スタートを切った三森をきっちりと刺す。
2回には、1点先取後の1死2、3塁で、左中間を破るツーベースを放つ。
#愛斗 選手の犠飛で先制すると、#古賀悠斗 選手の2点適時塁打で追加点!
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) September 14, 2023
しっかりとつなぎ好走塁もあり、全員でチャンスを生かします!#埼玉西武ライオンズ #seibulions pic.twitter.com/1N5c6VUiQh
制球に苦しみながら力投する今井をしっかりとリードし、
8回には、自らの守備でもスーパープレーを見せる。
ヒーローインタビューで、昨日の涙、昨日のベンチのことを聞かれる。
素直に話しすわけにはいかない、本当のことを。
でも、何を思い、何を感じ、何をしようと思ったのか。
その結果は、今日の試合に、十二分に現れていた。
プロだ。悔しさを涙にしている余裕はない。
けれど、この2日に見えた、彼の心の熱さ、責任感に、僕たちは感動する。
古賀悠斗、2年目。ライオンズの柱へと成長することを、期待してやまないです!
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