ソフトバンクを敵地でスイープ。つい最近までの8連敗が、まさに嘘のように霧散した。
本日も、2点を先制されながら、相手リリーフ陣を攻略しての逃げ切り。
平良の近藤敬遠ー>柳田に打たれる、から、
先制され後のマキノンの、0−2から粘っての長打とか、
増田の全く危なげない3連投とか、ポイントはたくさんある。
しかし今日も、もう一度、長谷川信哉の2つの対照的なプレーが光った。
1つ目は初回。2死ランナー1塁での柳田の打球。
彼らしい強烈なアッパースイングがボールをすくいあげ、バックスクリーン付近へ高々と上がる。
ホームランから、フェンスに当たるのか、
いずれせよ得点を覚悟したところを、
彼の長い左手が、しっかりとボールめがけて伸びていく。
彼は間違いなく、打球の行方を見ていた。そして、取れる位置、取るべき位置を見定めていた。
そして、右手は、確実にフェンスと自分の距離感をたぐっている。
#長谷川信哉 選手がフェンス際の大飛球をナイスキャッチ!
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) July 13, 2023
守備からいい流れを作っていきます!#埼玉西武ライオンズ #seibulions pic.twitter.com/5qtQAl7jPi
もしもこの打球が、フェンス直撃のツーベースだったら、ホークスがこの時点で先制をしていた。
立ち上がりは決して安定感のなかった平良を、がっしりと支えたプレーだった。
同点の8回は、4、5番が出塁し、6番の呉が2つ前の打席の失敗を取り返す、最高のバントでお膳立てをする。
1死2、3塁。内野は完全に前進守備のバックホーム体制。
サードランナーは山野辺。まず、ゴロゴーでスタートを切るはずだ。
1点、1点勝ち越せば勝利は近づく。
先輩たちが繋いで繋いできた勝ち越しのチャンス。
自分のバッティングも必要だが、ここは、どんな形でもランナーを返さなくてはいけない。
この状況ならば、強いゴロで内野に捌かれたらホームは刺される。
しかし、ゴロゴーをする山野辺さんならば、高いバウンドならまず帰ってこれるはずだ。
その2球目を、彼は強く叩きつける。バットの先端で辛うじて叩けたそのボールは、
高いバウンドでピッチャーの頭をこえる。
山野辺は、最高のスタートでホームを駆け抜ける。
渋い、しぶとい、そして、しっかりと考えた打席だった。
打つだけがバッターじゃない。勝つためのバッティングもできることを示してみせた、価値あるショートゴロだ。
その価値は、同じく8回裏。同じく1死2、3塁で、ソフトバンクはデスパイネが、同じようにショートゴロを打つも、周東がホームで刺されることになる。
強振したデスパイネのボールは力無く源田のグラブによって捌かれる。
この二人の対比が、この日の勝敗を分けた。
8連敗からの3連勝。
特にこの2戦は、ライオンズにとってとても価値のある、いい勝ち方だった。
その両方の試合で中心的な存在となった長谷川信哉。
その勇姿をベルーナドームでも見せてほしい!!
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