妄想ライオンズ:2023年シーズン振り返り①概観


プロ野球はCSがスタートして、やっぱりプロの短期決戦はいいな・・と思うところですが、

我がライオンズはさっさとシーズン終わっていますので、ぼちぼちとシーズンの振り返りを。

まずは、シーズンの流れ全体を概観してみたいと思います。


<ー開幕ら交流戦までー> 


 源田と山川のいないスタートの中、平良を加えた先発投手陣が、絶好のスタートを切り、山川の代わりと言っては失礼な存在の中村、源田の代役の児玉などが躍動し、絶好のスタートを切った4月。

 ただ、平良のいない、水上が調子が上がらない、増田は二軍という状態のリリーフ陣は実に厳しい様子で、1軍に上がってきた増田は、これまでにも見たことのないレベルで炎上を続けてしまい、懸念材料もある中、4月は貯金でスタートを切る。

 しかし、ターニングポイントとなったのは、やはり、復活してさあ、そろそろ温まってきた方か、という山川の事件と、それに合わせるかのように、中村の離脱。

 得点力を失ったライオンズは、GWから大失速をした。5月に入り、交流戦前までの23試合は、6勝16敗1分、5点以上の得点をした試合は、1試合だけ、2点以下の試合が14試合。これでは勝負にならない。。



<ー交流戦ー> 


交流戦に入って最初のカードが、飛ぶ鳥落とす勢いの阪神。しかし、ここに勝ち越し、あわや。。と思うも、横浜でのDeNAとの2戦目で、4−0から8回に劇的な逆転負け。ここまで頑張ってきた佐藤隼が打ち込まれてしまい、以降チームの歯車は完全に狂う。

 打てないのは相変わらずで、6月6日の中日戦から、6月16日の広島戦まで、実に10試合続けて2得点以下。先発が1失点以内に踏ん張れた時だけ、なんとかなるという究極の試練。

 その様子が変わったのが、6月18日。広島での交流戦の最終戦。初回に、源田がまさかの3つのエラーを重ねて3失点を喫する。5連敗中のチームに絶望感が漂う。


しかし、この試合を救ったのが先発の平良。この試合の彼から感じたオーラは素晴らしかった。 そして、そのオーラに触発され、打線が爆発。3点差を最も簡単にひっくり返し、実に11点を取って圧勝する。 この試合は、このシーズンの中でも思い出深い1戦だった。


<ーオールスター前までー>


 交流戦明けは、仙台で楽天をスイープし好調な滑り出しをすると、その後、これまで得点力のない打線を支えてきた先発陣が疲れをみせ、序盤で打ち込まれるケースが目立ってくる。

 少し頑張っても、今度は打線がリズムに乗れない。先発が踏ん張ったとも負えば、今度は後ろが踏ん張れない。決して完敗ではない(オリックス以外)試合が続き、一気に8連敗を喫し最下位へ転落する。 


 が、その連敗を止めたのが、隅田だった。

 今年は10勝には届かなかったものの、明らかに柱の1つに育ってきた。何よりも、体が丈夫で、1年間きちんとローテーションを守り通したところが素晴らしい。 

その彼が、7月10日、ソフトバンクを(向こうも調子悪かったが)なんとか抑え、必死の継投で逃げ切る。 その隅田勝ったライオンズは、それから6試合、先発陣が完璧な投球を見せつけ、一気に7連勝する。 

ジェットコースターのような7月。

オールスター前後、8連敗、7連勝をしながら、5位になり、さらに、3位まで5、6ゲーム差につけ、心は上を目指すようになる。


<ー勝負の8月ー>


 オーナーが「ライオンズは夏場に強い」と公言した、その8月は、3連勝スタート。 一気に行くかと思ったものの、その後はカードを勝ち越せない状態が続き、最終的に、8月22日からオリックスとの3連戦で、首位のオリックスに完璧に叩かれ、ここで一気に圏外へ。 

 その後も、日ハム、楽天という下位勢にも負け越し、CS圏内が大きく遠のく。 

 8月は決して打線は不調ということはなく、得点力はそれまでに比べればついてきていた。しかし、先発が崩れると早期に勝負がついてしまうのと、森脇が離脱、佐藤隼は戻ったものの従前のような光がなく、平井は不安定、増田は勝ち試合をいくつも不意にするという、後ろの不安定さが、チームとしてのリズムを狂わせた。 

 8月、1番可能性を感じたのは、隅田とベッケンが輝いたこちらの試合。 こうしてみても、今年、隅田は間違いなく、大きく脱皮しました! 


<ー9月ー> 


9月に入ると、ソフトバンクとロッテが大失速。もしかしたら、5割ギリギリでCSあり?という雰囲気で、もう一度ライオンズにも・・・ 9月5日、6日の首位オリックス戦に連勝し、8日ー10日、加藤、上沢、伊藤の3本柱をぶつけてきた日ハムを敵地でスイープした時は、もしや!!!と思いまいましたが・・・ 

 9月は、ソフトバンクに勝てなかった。。

9月12、13日のソフトバンク戦は、かたや4点差を追いついてイケイケの試合を、かたや初回に3点をリードした試合を、いずれも落としてしまった。。この辺りでCSは現実的ではなくった感じがあります。 


 しかし、9月19日から23日にかけて4連勝して、ああ、この後連勝すれば、、、みたいに思わせながらも、最後は、オリックスにひねられて終戦。 

 結局は、5月以降の定位置である5位で終戦。 


 こう見ると、いちばんの課題は、打線ももちろんなのですが、「後ろの安定」に見えます。強いチームは、どこも、間違いなく、後ろのラインナップが充実しています。しかし、今年のライオンズは、とにかく、1年通じて、7、8、9回、「これ」という形を見出せませんでした。 

 僕は、ここが、来季に向けての最大の課題だろうと思ってみています。

打線ももちろん課題なのですが、言えば、ロッテだって、全然大したことないです。全体感でみれば、ライオンズの打線が、著しくひどいわけでもない。 (いや、ひどいのはひどいのですが。)

 でも、僅差のゲームをきちんと取れる状態になれば、打線の位置付けもまた違ってきます。近代の野球は、やはり、後ろから、です。

 シーズンの後半は、豆田、田村も出てきて、水上も元気になり、なんといっても、青山は一本立ち出来そうで、さらにクリスキーは十分に計算できる。ここに、増田が復活し、平井が残留すれば、、、十分な陣容が見えてきます。 来季に向けては、僕は、まず、この、後ろの陣容に大きく注目していきたいと思っています。


最後に光り輝いたのが、オリックスとの最終戦。この試合の9回に、ライオンズの1年間の意地を見ました。本当は、強いんだよ!と。

inokichi`s work(ラグビーとライオンズと小説)

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