ラガー箚記:ラグビーW杯フランス大会 勝手にレビュー その7

勝負の4週目ですね!決勝トーナメントを見据えた戦い、意地をかけた戦い、随所に素晴らしい試合が見られました!


プールD:日本 27ー22 サモア

なんとかかんとか。73分あたりの10点差のところで、PGを狙ったのが最後の苦戦の原因。10点も13点差も同じなので、トライを狙いに行き、時間を使うべきだった。そこ以外は勝つべくして勝てた。スクラムは、サモアを圧倒したと思う。

 ただ、サモアの、単純な縦への推進力には随所でやられていて、アルゼンチンはこれを見ているわけで、そこは狙ってくる。でも、逆に言えば、そこをさらに修正すれば、アルゼンチンも止められるはず。そして、スクラムは、アルゼンチンにもきっと勝てるはず!

一人少なくなったので、サモアはもう振り切って、FW周りでしか勝負しなくなってくるだろうから、逆にそこをきっちり守れるか。シンプルにきた時のアイランダーはパワーはあるから。そこを反則なく止めれば、もう、勝負は決まるというところだったのけど、そこからのサモアは素晴らしかった。初めからこういうシンプルな戦いをされていたら、結果はわからなかった。

プレーヤとしては、なんと言ってもレメキ。苦しむ東葛で、一人奮闘していた姿。あれが、ここにつながっていると思うと、感慨深い。今日は振り切れたランだった。勇気を与えてくれました。 


プールA:ウルグアイ 36ー26 ナミビア

ナミビアは前後半の入りがよく、試合をリードして行ったものの、イエロー2枚が重なってモメンタムを失ってしまった。1つの試合を通して高いパフォーマンスを出し続ける、規律を守り続ける、この難しいこと。ウルグアイは今日はセットプレーで救われた。

ナミビア。60分過ぎにFWが立て続けにハイタックルで、シンビン。。これはダメだわ。。この勝負ところで一気に二人がシンビン。ハイタックルはもはやラグビーでは悪でしかない。ロータックルできない選手は淘汰されていく。

1つ勝つこと、本当に、本当に難しいんですね。。


プールD:アルゼンチン 58ー5 チリ

まあアルゼンチンの圧勝ですが、チリの戦い方、蹴らないでガンガン攻める姿勢、しっかりタックルに刺さってくる姿勢、この国は、このあとラグビー強くなるんだろうな、と感じさせるチームでした。72分のチリの、全員モールのトライ、最高!ラグビーは、この1本、この1トライが、勝敗を超えた素晴らしさがある。最高のトライ!

アルゼンチンは完全にターンオーバーのメンバー。良くも悪くもこの試合のパフォーマンスは参考にならない。日本との次の一戦は、全く別物。ただ、メンバーの地力が、アルゼンチンが上なのは間違いない。とはいえ、それは、前回のアイルランドもスコットランドも同様で、日本は、「この1戦」に向けての準備が強かな印象がある。


プールC:フィジー 17ー12 ジョージア

最高の試合。ジョージアのタックルが試合を劇的なものにした。やっぱり、ラグビーはタックル。タックルが全てを変える。ジョージアの魂を感じた試合。展開も劇的。最後のジョージアのランナーは、蹴らないで我慢して欲しかった。いずれにしても素晴らしい試合。

ジョージアは、チームが進化している。FWのセットの強さに偏重したチームから確実に脱皮しつつある。フィジーーにトライまで行けなかったけれど、素晴らしいアタックをバックスで見せてくれていた。世界は変わっていく。

フィジーは辛うじて勝ったといういがい収穫のないゲーム。ぼんやりとした入りに、意図のない展開。ジョージアに、もう少し決定力があれば負けていたはず。時折こういう気の抜けた試合をしてしまうのがアイランダーの血なのか。。

しかし、フィジーはウエールズ、オーストラリア、ジョージアと、どの試合も激戦。この予選プールを熱くしている。最後はポルトガルだけど、最後は引き締めて爆発しそう。。

なんにしても、素晴らしい試合で、ラグビー最高!と思いました。


 



inokichi`s work(ラグビーとライオンズと小説)

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