ラガー箚記:ラグビーW杯フランス大会 勝手にレビュー その6

予選プールの大一番は、開幕戦のNZーフランスと、この3週目の南アフリカーアイルランド、でしょう。期待通りの素晴らしい試合でした。


プールB:アイルランド 13ー8 南アフリカ

お互いのディフェンスの力が強過ぎて、そうそうトライにはならなさそうな展開。P Gとコンバージョンのキックの差が得点の差に。この2チームは、準々決勝でNZ、フランスと当たるけれど、そこを抜けば、決勝で再戦となってもおかしくない。

アイルランドはとにかく、ディフェンスが強かった。タックルもそうだけど、その後のポイントでの圧力は、南アを上回っていた。そこに、バックスのアタック力も加わっていて、NZ、フランスでも容易には勝てなさそう。

あと、この試合は、大型FWの、低いタックルが際立っていた。ハイタックルのペナルティ、シンビンは1つもなかった。素晴らしい。世界に範を示していると思う。このレベルの人たちがロータックルで最高の試合ができるのだから、ハイタックルは悪でしかない。

南アは、この試合で、ますますぽラード使え、という声は上がりそう。ただ、ポラードをSOにしたら、今の速いラインスピードは無くなると思うのですが、どうでしょう。決勝トーナメントは、そこよりもPGの3点の方が大事と判断するかな。。


プールC:ウエールズ 40ー6 オーストラリア

ウエールズは思い通りの試合。トライに拘らず、テリトリーをとり、しっかりディフェンスをし、ペナルティを得ればしっかりゴールを狙う。オーストラリアは、アタックが全く通用しなかった。

ただ、しつこいのだが、前半25分のPGを、オーストラリアがしっかりと蹴って決めていれば、全然違う試合になった可能性は大いにあると思う。ウエールズが、オーストラリアを崩したわけではないので。 かえすがえすも、モメンタムの大事さを感じる。

別にウエールズのアタックがオーストラリアを凌駕したわけではないけれど、ディフェンスではオーストラリアを圧倒したし、キッキングゲームでは完勝した。ファンは楽しいだろうけれど、ラグビーとしては、特段新鮮味もない味気ない試合。

この流れの中では、決勝トーナメントは、PGもそうだけど、DGがさらに脚光を浴びそう。キックゲームからの50mクラスのDGとかも飛び出しそう。 

https://youtu.be/6HseC6TM94k


プールB: スコットランド 45ー17 トンガ

どちらも思い通りの展開ではなかったような。スコットランドは攻めあぐねた感じだけれども、トンガのディフェンスに粘りがなかった。トンガは、アタックは個々の力はあるけれど単発のきらいがあるし、ディフェンスな物足りない。スコットランドは、この出来ではアイルランドには勝てないかな。

トンガは、ちょっと全体的にタックルが高い。先日の南アとアイルランドなどをみても、どんなに大きいFWだろうと、ロータックルで試合をしていくことは十分にできる。もはや、こういう、意図していないけれど高いタックル、は認められなくなると思う。



プールD:イングランド 71ー0 チリ

チリの勇敢がアタックが目立った。ただ、セットプレー、キッキングゲームでは勝負にならず、今日はイングランドが今までの鬱憤を晴らすようにトライを重ねた。ただ、チリは、繰り返すけれども、勇敢。この先が楽しみ。イングランドは、3戦して失ったトライが0、というのが秀逸。

 イングランドは、レッドカードなどでいなかったメンバーも揃ってきて、いよいよ万全の体制で、決勝トーナメントへ迎えそう。

inokichi`s work(ラグビーとライオンズと小説)

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