薄雲を一刀両断、もはやライオンズにかかる雲はない!


5連勝中のライオンズ。

しかし、その打線は決して活発とはいえない。

この2試合は、共に1点、2点しか取れず、しかも、いずれも中村剛也の一打だ。

その中村剛也が今日は、スターティングオーダーにいない。

代わりに、金子が1番に座り、栗山が4番に座り、9番に蛭間が戻る。

実に、1番から9番までに1割台が4人。。

もちろん、相手投手の鈴木健矢対策であることはわかる。よくわかる。

けれど。

本当に、この打線で得点が入るのか?

ただでさえ繋がりを欠いてきた打線。そこに、さらに率の低い打者が入り、

そして、肝心要の4番には、数字的にはメモ当てられない状態の栗山。。

試合前のベルーナドームには、異様な雰囲気の薄ら雲が立ち込める。


ゲーム開始と同時に、その薄雲が、一気に厚みを増す。

先発の隅田が、少し真ん中高めに入ったスライダーをレフトスタンドに運ばれる。

いきなりの0−2。

相手は鈴木健矢。初回のライオンズの攻撃はあっさりと3人で終わってしまう。


連勝もここまでか。点は取れないのか。2点か。。

淀んだ空気、重たく垂れ込めるその雲を、

ライオンズの生きる神、背番号1が、一振りで振り払う。

2回の先頭、その初球。

おそらく、狙い球を絞っていたはずだ。

迷うことなく振り抜いた打球は、打った瞬間にそれとわかる、強烈なライナーのホームラン。

まさに、その打球は、ベルーナドームに立ち込める薄雲を、一気に切り裂き、雲散霧消させる。


その先にあるのは、晴れ渡ったライオンズブルーのような打線だった。

外崎、マキノン、平沼の連打ですぐに追いつき、

9番に入った蛭間が、変わった左投手からセンター前に逆転打を放つ。


その後は、隅田が6回で12奪三振の快投を見せ、

ピンチは中継ぎ陣が気持ちのこもった投球で防ぎ、

追加点は、平沼、外崎、マキノンのホームラン揃い踏みで突き放す。

7−2の快勝。6連勝。



もはやライオンズにかかる雲はない。

真夏の大逆襲に向け、

12球団1とも言える先発陣(高橋、今井、平良の3本柱に、隅田、與座が近づき、エンス、松本航も控える)、

水上が戻り、これに、なんとしても佐藤隼が戻れば、復調なった増田をお尻に、リリーフ陣も駒数が揃い、

打線はまだまだ日替わりだけれども、一頃の最悪機を脱してきた。

なにしろ、コマはある。二軍にもまだまだいいコマがたくさんある。

条件は整ってきた。

オールスターブレイクから、次は4位を目指して、楽天との直接対決!

inokichi`s work(ラグビーとライオンズと小説)

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