妄想ライオンズ:「狙って打ちました」首位を撃破!


後半戦、上り調子なのは間違いない。しかし、まだここにきて首位を独走するオリックスとは対戦がなかったライオンズ。

今日からの3連戦は、今の本当のチーム力を測るリトマス紙となる試合だ。


その先発を任されたのは、先週の楽天戦では、今シーズン初と言っていいノックアウトを喫しての、捲土重来を期す登板。

初回から、今日はコントロールに苦しんだ部分もあるものの、ストレートスピードが明らかに速く、

力を込めて投げている様子が伝わってくる。

四球は多いものの、ピンチらしいピンチを迎えることなく、しっかりと0を刻んでいく。

打線は5回に、9番ー1番のラインで先制点。

ただ、チャンスは作りながらも、得点を積み重ねれず、最小得点差のまま8回へ。


平良は120球が近づき降板。平井がマウンドに上がる。

しかし、平良から解放されたオリックス打線が、一気に平井を飲み込む。

(ただ、ペイトンの守備はまずかった。長谷川ならセンターフライだった)

茶野のヒットも、頓宮のヒットも、決して会心ではないけれど、しっかりヒットゾーンに飛んでいく。

何より、4番のセデーニョがしっかりとボールを振らずに四球で繋いだところなどは、

これが首位の強さか、と思わせた。


その裏。宇田川に簡単に2死を取られ、やっぱりダメか、、という空気で淀む中、

今日復帰した中村は、冷静に「1球」を狙っていた。

初球のホークはきれいに空振り。高めのストレートは流石に振っても押し込まれ、追い込まれる。

しかし、4球目のフォークは大きくホームの手前でバウンドをする。

そして、次のフォークは、その修正をかけたか、魅入られたようにど真ん中へ。

その「1球」は来た。

そして、中村は、この「1球」を、ミスショットせず、

まさに彼らしい、左中間への綺麗な放物線を描いての同点アーチ。

ライオンズは、この一撃で生き返った。


9回は増田が冷静な投球を。マキノンはスーパーキャッチでチームを盛り上げる。

舞台は整った。

中村の一撃は、ライオンズとファンの中にあった弱気、

「オリックスはやっぱり強いのか」

「今年は、こういう時はもう勝てないよな」

を吹き飛ばした。

必ず勝てる。

その思いが、途中出場の岸のバットを目覚めさせる。

最高の勝ち方。

平良の力投。これが今日の最大の勝因であるのは間違いない。

絶好調のオリックス打線でも、ライオンズの先発陣ならば抑えられる。

その自信は明確になった。

一度引き落としにあい、土俵際に追い込まれたが、

しっかりうっちゃってのサヨナラ勝ち。

勢いの出る勝ち方だ。


さあ、明日は今井。今日の平良のピッチングに、彼もまた自信を持ったはず。

真夏の所沢に相応しい、熱い投球を見せてくれるはず!


inokichi`s work(ラグビーとライオンズと小説)

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