後味の悪い昨日の敗戦の雰囲気を、振り払うかのように、大幅に入れ替えてきた打線。
そして、先発は、楽天戦で無双を続ける今井。
ちょうど1週間前と、同じ先発の巡り合わせ。
無難な立ち上がりをしてきた両投手。最初に難所を迎えたのは、ライオンズの48番、今井だった。
3回。
先頭:ピッチャーゴロ。が、今井が、一塁に暴投・・・
次:バント。しかし、今井が打球判断を誤り、オールセーフ。
次;バント成功。1死2、3塁。
という、一人相撲で迎えた、ピンチ。
楽天ベンチは、小深田の2球目にスクイズを仕掛ける。
彼のバントはピッチャーの正面ではあるけれど、高いバウンドをしており、ホームは安泰か、、
しかし、マウンドから駆け降りた今井には、すでに「絵」があった。
とって、グラブトスをして、「あそこに投げれば」タッチアウトにできる、という。
まさに、その「絵」の通り、彼は、捕手の正面ではなく、
サードより、ホームベースとランナーの間にボールをトスする。
ピンチを背負うも #今井達也 投手が素早いグラブトスで先制を阻止!
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) July 29, 2023
その後も踏ん張り、攻撃へとつなげていきます!#埼玉西武ライオンズ #seibulions pic.twitter.com/LpaSg5YVWR
ここしかない。
捕手の正面に投げていては、タッチをする間が生じて、セーフだっただろう。
同じ回に、手で1塁に投げた送球は暴投だった。しかし、グラブトスは、完璧なストライクだった。
ここしかなかった。そして、その「絵」は彼には見えていた。
完全なる、一人相撲。
しかし、点を与えずに3回を超えたことで、チームは5回に2点を先制する。
そして、迎えた6回。
1死2、3塁で、浅いともいえないライトフライ。
ここを、ライトの愛斗は、明らかに「アウトにできる姿勢」を見せた。
しっかりと助走をとり、あたかも、絶対にアウトにできるかのような雰囲気を醸し出し、
キャッチをし、ホームにボールを返す。
愛斗だ。この完全なる捕球体制では、いいボールを返されればアウトになる。
楽天のサードコーチャーは日和った。
この試合は、ここで勝負があった。
ここで今井を捉えなければ、試合を捉えるチャンスはなかった。
今日抜擢された愛斗が「顔」で1点を阻止した。
昨日は、平良が、源田のエラーに堪えられなかった。
今日は、今井は、自分のエラーとミスを、自分で支え切った。
そして、最終回、今井は、源田のイージーなエラーを、気にも留めず、
何事もなかったかのように試合を締め括った。
いずれも、平良は、自分との差を感じたはずだ。
さあ、明日は、大事な1戦だ。
1.5ゲーム差に迫るか、3.5ゲーム差に放されるか。
相手は、100戦練磨の則本。しかしこちらは、昇獅子たる隅田だ。
勝って、鷲の羽を掴もう!!
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