岸と平良。タイプの違うピッチャーが、共に最高の立ち上がりを重ねて迎えた4回。
先頭を出した平良は、4番の浅村を注文通りのゲッツーに抑える。
抑えたはず、だった。
しかし、浅村の打球は源田のグラブを弾き、エラーが記録される。
もしも、ここで、無難にゲッツーが取れていたら、
平良はきっとこの回で崩れることはなかっただろう。
楽天は、無死1、2塁から5番の鈴木大地にバントをさせ、先取点への執着心を見せる。
平良には、明らかに動揺の色があった。
どこかで、「ゲッツーだったはずなのに」という心を抑えられないように見えた。
フランコは前の打席でも打たれている。
怖いとはいえ、満塁で辰己、という可能性だった頭にあるはずだ。
しかし、初球のカットボールは、おそらく、思ったより高めにいかず、
低く入ってしまったために、真ん中付近に入ってしまった。
この場面、何も初球からストライが必要な場面でもなかったはずだ。
キャプテンのエラーという、もっともテンションの下がるこの場面。
比較しては悪いけれども、高橋光成だったら、明らかに、
「だから、ここは、絶対押さえてやろう」
という気持ちをしっかり見せたことだろうと思う。
結果はわからない。
しかし、動揺を抑えられないまま、そこから持ち直せないまま、
フランコにホームランを打たれ、さらに致命的な2点をさらに献上してしまった。
源田のエラーという致命傷。その致命傷をもろに受けてしまった平良。
あまりにも大きかったこの5点。
この二人が、次の機会に、この5点を挽回するようなプレーを必ず見せてくれるはず!
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